2008/07/01
当院では心臓超音波検査(心エコー検査)を行っています。超音波を使い心臓の大きさ,弁の状態や心臓の動きなどを検査します。妊婦さんに行う胎児超音波検査の心臓版です。
その際当院では患者さんにご自身の心臓の超音波映像が見える姿勢をとってもらっています。ご自身の心臓の動きを見ていただきながら説明を加え検査を行っています。
その時によく「○○さんの心臓は頑張って動いていますよ。けなげに頑張って動いてくれています。生まれてから休まずに○○年間も動いて身体の隅々までに血液を送ってくれています。
心拍数を平均70回としますと,心臓は一分間に70回,一時間に4,200回,一日24時間で100,800回,おおよそ10万回動いています。動いてくれています。一カ月では3,024,000回。おおよそ3百万回です。
一年間ではなんと36,792,000回。おおよそ3千7百万回動いているのです。
そこに人生の年数をかけると10歳までには3億7千万回,20歳で7億4千万回,40歳で14億8千万回,80歳では29億6千万回,100歳では37億回です」と説明いたします。
そうしますと「心臓ってすごいですね。私の心臓は頑張っているのですね。心臓に感謝しないといけませんね」と言われる患者さんが多くいらっしゃいます。
私も本当にそのように思えます。けなげに働いていてくれる自分の心臓に「ありがとう」と言っても良いでしょうね。